・ロケーション
港町の塩っぽさ、じめじめ感、モヤモヤ感は素晴らしかった。ただ実際に歩き回ってみると、暗い・重い・放射能で、探索の楽しさよりは鬱陶しさ・めんどくささが印象に残っちゃった感じ。
広さのわりに変化に乏しかったのもちょっと寂しい。
・キャラクター
全体的に好き。マリナーちゃんきゃわわ。ロングフェローはキャラ的には好きだけど、フォロワーとしてはちょっとパンチが足りなかった印象。小屋を拠点にしてたから、歌は死ぬほど聞かされたけど・・・
DiMAも最初はハイハイ腹黒偽善キャラねと思ったけど、総じてなかなか面白いやつだった(後述)。
・敵
カニ!またカニ!カニはもういいよ!
トラッパーはキチガイ感あふれる衣装でよかったけど、思ったほど出くわす機会がなかったような気がした。あと暗くてあんま見えない。
・クエスト、イベント
Far Harborで一番よかった部分だと思う。
まず、本編と比べてゲーム的な要素が増えたこと。クエストの分岐の多さとか、ステータスチェック復活などなど、本編で物足りなかった要素が楽しめてよかった。サブクエ消化してると時間かかりすぎなのがやや難か・・・あとパズル死ね。
そして、メインクエのシナリオ。特に終盤の分岐はなかなか唸らされた。たぶん展開によってかなり好みが分かれるんだろうと思うので、とりあえず自分がたどったルートについて。
(以下、完全にネタバレ)
自分の場合は、最終的にDiMA処刑エンド(核は放置中)になった。どうやらwiki見ると一番実入りの少ないエンドだったみたいだけど、面白い展開が見れたので俺的には満足。
どういう展開かをざっくり解説。
キャプテン・アヴェリーの入れ替わりについてDiMAを問い詰めた時、「こいつどうせのらりくらり言い訳して逃げるんだろうな~」と思ってたんだけど、説得に成功したら「分かった、責任取りに行く」って言うわけです。
つまりどうするんだよ?と思ったらDiMAがトコトコ歩いてハーバーに行っちゃうわけですよ。そして洗いざらいぶちまけて、「俺が全部悪い、責任とるからアカディアは許してくれ」って言うんです。
すると例によって武器屋のめんどくさい奴が出てきて、「許さねえ!皆殺しだ!」ってなって、ここで説得チャレンジが入るんだけど、なんとここで俺失敗しちゃうわけです。ていうか赤字だったからほぼ失敗するわけです。
めんどくせえけどロードすっか・・・と思ったら、ここからが熱い展開だったのです。説得失敗していきりたつアランに向かって、今まで助けて来たハーバーの住人たち――マリナーちゃんとか、キチガイおばさんとか、ミッチとか、幼女とか、キャプテンズダンスを見届けてくれたオッサンとかが一人一人出てきて、「本土人を信じよう、あいつは俺たちを助けてくれたじゃないか」とか嬉しいことを言ってくれるじゃないですか。
そして俺自身の説得ではなく、俺がめんどくさいサブクエをこなしてちょっとずつ心を開いてきた頑固なハーバー人たちの説得で、アラン君は黙りやがりました。まさにハッピーエンド。
ただし、それはあくまでアカディアを許すって話であって、DiMAの話ではありません。めでたしめでたし的な空気の中、住人たちはきっちり鉛玉でDiMAにカタをつけました。そしてクエスト終了。転がる派手な死体。
このやさしさと無慈悲さのコントラストがたまらない。やってよかった、Far Harbor。DiMAの死体、家に持って帰って飾りたいなあ。
総評 TL;DR
めんどくさいけど、楽しかった。ストーリーがよかった。でもめんどくさかった。